鍋の訪問販売におけるニセ科学
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— 上原 哲太郎/Tetsu. Uehara (@tetsutalow) June 15, 2019
これ見て思い出したのでメモ。
昔、鍋セットを持っている友達に誘われて鍋の営業とお話したことがある。 そのメーカーの鍋を買った人は、メーカーから派遣された人にその鍋を使って料理を作ってもらえるサービスを利用できる、ということだった。
その代わり、営業もされるので、その覚悟があればぜひおいで、と言われたので興味津々でお招きにあずかり行ってきた。
鍋営業のお姉様曰く、死ぬまで重宝する品物(全部セットで30万くらいだったかな)で、わたしも使ってるし娘にも買ってあげた。これで料理するととても美味しく仕上がる。ということらしい。 普通の安いテフロンは、有害物質が料理に混ざるので健康に良くない、味も変わってしまう、今からそれを実演する、という演題であった。
実際に目の前で両方のフライパンが用意された。片方は売り物のステンレスのフライパン、片方は市販の安いテフロン加工のフライパンである。
そこに、それぞれ同量の酒・みりん・醤油を入れて加熱し、それぞれお皿に注がれた。
「まず見た目も変わりますよね」
とおっしゃるので見比べると確かにテフロン加工のほうで煮立てた調味料は若干濁っている。ステンレスのほうは透明感が損なわれていなかった。
ほうほう、そんなにテフロン加工の有害物質が溶け込んでしまうわけですな、ふんふん、と集まった友達連中で和気あいあいとおしゃべりしていた。
水を指すのもなんなので、帰ってからまあ試して見るわけですよ。内心「そんな濁るほど何かが溶け出したら消費生活センター取扱い物件じゃねーの?」って考えたわけで。
結果、自宅のステン鍋と使い込んだ安物のテフロン加工フライパンで同じ手順でやってみたわけです。
まあねえ、試す必要もなかったとは思うんだけどね。
実演で何が混ぜられていたのか、それが見抜けなかったのが心残りとなった残念な事件(?)なのだった。
メーカーが知りたい人はTwitterでDMくれたら教えるよ。