ここはちょっと見せられない

ぜったいぜったい見せられない

「入力 VS 手書き」雑感

小寺さんと花田先生の記事を読んで、ちょっと思い出したことがあったので記録しておこうと思う。

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昔地域団体の役員をしていたとき、自分は書記を務めたけれども、会計の人がパソコンができないと言って困っていたので、ヘルプしたことがある。 Excel まかせとけーってまあ色々やってた。

会計の人は日々の集計というか、記録も全部Excelでやらないとだめだと思い込んでいて、いや、毎日の帳簿合わせくらい別に紙に鉛筆で電卓計算でええんやで、って再々伝えた。けれども、どうしても、「でも、やっぱりパソコンでやらないと・・・」っとおっしゃる。 パソコン無いときはみんなそうやってたじゃん、現に、7年前の人の資料みたら手書きで残っていた。この7年で手書きが許されなくなったわけじゃないのに、なぜか頑なにそう思っていたみたい。

んで、幼児教育関係のお話を垣間見ると、幼稚園保育園は保護者との通信は手書きじゃないといけない文化があるという。 そういや、上の子のときは手書きだった小学校の通信簿は、下の子のときから、すべてシステムから印刷されたものに置き換わった。 小学校は随分マシになったんかな。でも幼稚園保育園に務める友人の話を聞くと、今でもやっぱり手書き、だそうで。

手書きに温かみを感じるから、という理由もあると書いてあったけど、でももしそうだとすると、地域団体の会計の場合、温かみの話は一切出てこない。 むしろ公式として出す資料にまつわるものはすべて電子化されているのが礼儀みたいな空気も感じていたみたい。 温かみどこいった。保育園幼稚園の手書き文書って保護者向けなんやけど。

「温かみ」という感覚は一体どこから来たものなのかなあ。 きったねー字で書いたら絶対に「読めない」ってクレーム出るのも予想できるし。汚くたって温かみがあるだろ!という論争にはならないだろうし。

小学生がパソコンで入力して印刷したものには温かみはないんだろうか。 きっと自分が子供なら、自分で書いた汚い文字より、印刷されたきれいな文字のほうが満足度高いだろうとも思う。

「温かみ」とはなんだろうかと考えると、結局「=かけた時間」なのか。でもパソコン使うのに四苦八苦した時間は多分「温かみ」は感じてもらえそうにない。 字のきれいな人に代行書写してもらったら、きっと「温かい」と言ってもらえそうだ。

逆に、PTAの文書を手書きで書いたらOBからクレームが来たなんていう話も聞いた。 なんでや。温かみどこいった。手書きでもええやん。プリンターない家も多いしパソコンできるひとばっかりやないって、役員選出のときに言うてたやつ誰やねん。 手書きにクレームつけるやつに24時時間くらい問い詰めてやりたいぞ。

ああ、鍋販売んところからくるダイレクトメール、手書きやったわ。 その「温かみ」という感覚、消費者的に狙われてるのは自覚してもらいたい。

正直、個人的にはどっちゃでもええけど、データとして後で有意義に活用できる余地を残していけるのであれば、デジタル化は絶対したほうがいいと思う。