思い出話など。
自分は田舎の僻地に住んでいて、インターネット環境が来るのも遅かったし、まだまだ草の根ネットつないだりしてた。niftyとかはみかか代がーテレホーダイがー言うてる時期で、ネットで何を見てたんだろうっていうくらいで、あんまり覚えてない。
でもインターネットってやつが来てプロバイダーってなに?って言ってるうちにブラウザでホームページ見るようになって、草の根の連中もホームページのほうに移ったりして、なんとなくいつもの居場所がなくなった感じがしてた。
で、自分でちまちまホームページ作ってみたりしてたかな。ジオシティーズとかでみんなが作り始めた時期だった。まだ「ブログ」という言葉がなかったとき。子供が生まれたばっかりで、右往左往してる時期に子供の写真とか、日記とか書いてた。
当時、仕事でもちょこっとHTMLやらJavaScriptやら触るようになってたので、その延長だった。その時は社内向けシステムしかやってなくて、セキュリティなんて考えたことない時期。
出産を期に仕事やめたあと、私が興味もてたのは linux 系(lug)だったんだけど、あちこちでユーザーグループみたいなのができてて、田舎の僻地にもひとつだけあったの。
一度だけ参加したけれど、赤ちゃん連れでもいいよって言ってもらって行ったものの、やっぱりそれには無理があったと後悔した。集まった人たちの中でもこども好きなメンバーが相手をしてくださり、せっかくの話す時間を奪ってしまった気がしたので、赤ちゃん連れで参加するのはやめた。
当時の情報収集としては、Yahooで検索して、ユーザーグループを探し、MLに登録するということを繰り返した。Googleはまだ知らなかった。
そしたらliloというグループが勉強会みたいなものを開催するというので、懐かしの母校が開催場所だったこともあり、子供を預けて一度だけ参加した。刺激的な内容だったけど、当時の私にはちんぷんかんぷんで、こんな風に勉強会が開かれているんだなあ、とうらやましく思った。なんせ田舎の僻地なので行くにも時間もお金もかかるし、預けてまで行くにはかなりパワーが必要だったし。
で、その後子供を抱えて人生の波をくぐり、気がつけば第2子誕生、勉強会系から10年くらい遠のいていた。というか諦めてた。
その10年の間にもうめまぐるしく世の中変わっちゃって。
そんなときに、ふと誰かが入院したというブログにたどり着いた。
どうやら難病かつ出産らしいというのを知る。見知らぬ人だがこの年末に大変だな、がんばれよなんて勝手に思っていたんだっけ。
その人のブログから、IT勉強会カレンダーを知り、その濃密さに驚愕。
一体何人でこれを更新しているのかは知らないが、ミニコミ紙のイベント情報にも関わったことがある自分にはこの労力にため息が出るほどだった。
そしてこれを「母」がやっていたということにも驚愕。
うわあ、すげえなこの人って正直思ったんですよ。
無事に退院したことを知り、勝手に安堵し、勉強会カレンダーを見ながら、自分はまだ参加できないなあとずっと参加できる人たちを羨ましく思ってた。
すると、そのうちライブ動画配信サービスが始まり、田舎の僻地でも勉強会を覗けるようになってきた。ブラボー。こんな子供を抱えた田舎の主婦でもオンラインで聴講できるなんて。いい世の中になった。ずーっと羨ましく思ってたのが少し解消した。
数は多くないけれど、少しずつ勉強会中継が増えてきて、スライド公開も増えてきて、学べる機会がぐっと増えた。カレンダーのおかげで、少ない労力でイベントを探せた事への感謝は大きい。
お母ちゃんやりながら、勉強会参加しながら、主催しながら、仕事もなにもかもこなすとか、このスピード感一体何?って思ってた。頑張ってる人いるじゃん。私も頑張ろう、って思えたん。
ずきんさん、ひとまずお疲れ様。情報モラル系へ活動がシフトしただけだけどね。
応援しています。