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子供の制限解除までの結末と保護者/「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 #safewebkids

★この記事は、「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 の2日目の記事です。
1日目は id:hanazukin止まらない迷惑メール・フィッシングメールとどう戦う?/「子供/保護者/学校」×「情報リテラシー」 です。待ってるw でした :)


無事に息子に制限を課すような事はしなくて良くなった。彼は情報社会の中で自由な身になっている。ふとある日、HTMLの本ある?と聞いてきた。そういえば、リファレンスマニュアルがあったのに、どこかに行ったな〜と言いつつ、オンライン学習のサイトなんぼでもあるから探したら?と言った。

後で見るとProgatehttps://prog-8.com/というサイトに登録していた。ドットインストールとかもあるよーって言ったけど、私が話題にしたものはとりあえず拒否されるので黙ることにした。

どこから探したんだろうと思いつつ、自分でも試してみた。なんだこれいいな。よくこんな所見つけてきたなあと思いつつ、安心感を持てるようになった。

彼のスマホの通知欄には、「メッセージがあります」という通知だけで、メッセージの内容は出ないようになっている。私のスマホを見て「お母さん通知欄の設定変えてないの?あかんで」とまで言われるようになった。

プライバシーを守るための設定や、課金に対する考え方、あぶないサイトがどんなところか、SNSでどこまでプライバシーを暴かれてしまうか、などなど、色んな知識や経験を元に情報リテラシーを身に着けてきている。

思えば6年ほど前スマホが普及してきた頃から、我が家は周囲からくらべると強い制限だったと思うけれども、今見渡すとそれが普通、という風潮になってきてる。

我が家は強い制限から徐々に解除していく方法を取った。
その間、制限を突破しようといろんな事を試していたようだけど、試されるたびに、それは法に触れる、とか、それは家庭を守るためである、という事を説明する状況をあえて作ってきた。
本人としては納得はいかないものの、説明するたびに、制限を緩めてきた。

18の誕生日を迎えるにあたり、全ての制限は解除して、おめでとうと言った。

さて、周囲はどうなんだろうって思いながら見てるけど、なんの制限もない子も同じようにたくましく情報リテラシーって思われるものは身につけているみたい。
目に見える範囲しか私は見渡せないけれども、危うい使い方をしているなあと思うような子は激減した。
それぞれ自分の力で掴み取ってきたものがあるんだろうなと思う。

さて、保護者はどうだろう?
子供と一緒に使い始めた保護者は、またたくまに増え、文字に絵文字もふんだんに入ったメッセージを受け取る事も多くなった。

でも、親しいところと、そうではないところで、アプリの使い分けをしている人もよく見かける。
子供とは違い、保護者の使い方は見ていて面白い。

ITに強くなくても、TPOをわきまえ、どこにどのような情報が伝わるか、どのように使えば便利なのかをよくわきまえている。やはり大人であればあるほど、良い使い方を模索できている。

逆にそうではなく、SNSの利点を使ってあえてグループに攻撃的な書き込みをしてきたり、仲間はずれを効果的に使う人もいた。これもまたSNSの特性を活かした使い方であり、こういう攻防を見ると、子どもたちの中で様々な出来事が起こっていたのはこういう事だろう、とひどく納得が行く。

SNSを使うことにより、より鮮明に性格が浮かび上がる事もあるということを実感する。その使い方で人間の内面をさらけ出すこともあるのがSNS。そうか、井戸端会議でもともと鍛えられていたのかもしれない。保護者同士の関係は結構な情報戦だなあと思う。その情報をうまく使いこなし、付き合いの選別をしていく人間模様を私は見たのだった。ああ、私には無理だ。私にはこの情報戦の中には入れない。行間読める人たちすごい。

情報リテラシーはその目的の善悪は関係なく、大人にはある程度身についているのだなあ、としみじみ思う一年だった。そして私にはリテラシーなんか身についていなかったのかも知れないと思う瞬間が何度もあった。

【子供/保護者/学校】×「情報リテラシー」 Advent Calendar 2017 の3日目は、ayaさんです :)