ここはちょっと見せられない

ぜったいぜったい見せられない

新しいサービスと古いサービス #AdventCalendar2018 #safewebkids

このエントリーは『どんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018』の17日目の投稿です。(24日に書いたけど後追いで)

娘から「Switchでyoutubeが見たい」と言われて、なんでまた?と聞き返したのがこないだの話。 順調にSwitchでフレンド登録を増やしているんだけど、そこにフレンドがプレイしていたソフト名が出るようになってて、そこに「Youtube」って出てるんだとか。自分もYoutube見たいんだそうで。

聞くと、授業でもよく動画を見せてもらえるらしく、先日には国語の授業で見た狂言が面白かったからもう一度見たい、と言ってきたので、私のパソコンで一緒に見ることにした。まあそんな感じで一緒に見てる。

もともとGoogleアカウントは13歳にならないと作れない。そろそろ娘もその年齢になるけど、まだyoutubeは一人では見せる気にはならないなーと思いながらも設定を見てたら新しい制限設定が増えているではないの。

保護者による使用制限と設定 https://support.google.com/youtubekids/answer/6172308

ドメイン名制限だと、youtube まるごと拒否になってしまうし、悩みどころだったけど、こういう設定も増えてきてるならもう一度検討できそうと思っていろいろまた触り始めてみた。

ここ数年で、サービスが熟成してきている事を実感できる事が増えた。メルカリ然り、Amazon然り。子供も利用することを前提に、規約が増えたり、保護者向けに機能を提供してくれている。やっと思っている時代が来た。

ところが、随分環境が良くなったと思えるようになったのもつかの間、新しいサービスもどんどん出てきている。

ここ最近の小学生へのTikTok の普及っぷりがすごい。ちょっと前には、TokTok 公式サイトで日本語を選ぶと、トップ画像に小さな子供の写真が使われていた。明らかに子供ユーザーをターゲットにしていると思えた。英語版を見るとそこには小さな子供の写真は使われていなかった。国ごとに違うビジュアルを使うのは国ごとの制限事項に触れないようにしているのだろうか。主となるイメージ画像に子供が入ってると、使っていいと思うよね、多分。

子供は楽しそうであれば無防備にそのアプリを使い倒す。これを事業者目線で見ると、最初はユーザーを増やしたいために、かなりきわどい取り込み方をするように見えている。PayPay 100億あげちゃうキャンペーンとかもけっこうエグかった。あまりに新しいサービスであるがゆえのカード決済でトラブルで賑わい、脆い一面を見せた。こういうトラブル最近多いなあと思っている。

質屋アプリがリリースしてすぐ取引停止となったこともあったな。なんというか、まあメルカリもそうだったと思うんだけど、「悪用されることへの耐性のなさ」が顕著だなと思う。利便性優先のためにわざとそうしてるのかな?って思ったりする。チケットキャンプは閉鎖となったわけで。チケット転売についてはやっと話がまとまりつつあるのかな?知らんけど。

まあこうなると、子供には「新しいサービスをいち早く使うな」というしかないかなあと思ってる。でも子供って新しいものは使いたいんだよね。わからんでもないけどさ。便利で楽しい魅力的なものが出てくるわけだから。でもさ、新しいサービスってやっぱ未熟やなって思う事多いのよ。

情報モラルの講演でもよく、新しいサービス名とか出すと「よく知ってるね〜」とか感心されることもあるんだけれども、まあ毎年更新されていくだけで、言ってることって実はほとんど変わってないよね。サービス名が変わっただけでさ。おんなじトラブルに対して、新しいサービスではトラブル対応が振り出しに戻るわけだ。

新しいサービス使う時って、大人ならどうする? まずはアプリの権限とか利用規約とか、他に使ってる人とか評判とか見るじゃん?そういう利用する前に品定めをする目を養わないとあかんと思うんだけど、さすがに小学生にそれは難しいはずなんですよ。

サービスの開始時は、18歳未満利用制限の法的期間があってもいいんじゃないか、とまで思えるよね。一定期間が過ぎないと、レーティング下がらないとかさ。そういう社会の仕組みも必要だろうなって、最近つらつらと思ってる。社会側、サービス提供側からできることってまだまだもっとあると思うよ。

ってことは、啓発すべき対象って、次のターンは「新しいサービスを立ち上げる事業者」であるべきなんじゃない? ・・・と、最近のおかんは考えていたのでした。