ここはちょっと見せられない

ぜったいぜったい見せられない

過度な部活とオスグッド

「教育という病」の記事を見てて思い出したのでメモっとく。

我が家のにーちゃんは中学でバスケ部に所属していた。1時間ほどかかる通学路で、朝6時には家を出発し、夕方19時に帰ってくる。その間13時間。あとはご飯食べてお風呂入って寝る。

部活は土日祝フルに行っていた。休みないじゃん。
で、半年もたってからだったか、膝が痛いと言い始める。

近所の整骨院で見てもらったら、「オスグッド」というものだと言われた。
成長期の少年によくある症状で、膝の軟骨が剥がれてしまう、というもの。

「しっかり成長したら剥がれるようなことはないのだけれど、小さなうちはよくある。2週間は安静に。部活は休んでね」

こう言われたので、しばらくの間部活を休み、久しぶりにゆったりした日々を過ごせたのを覚えてる。
でもこれが良くなかった。中学校の部活ってのは、出席日数がものを言う。参加していない部員は試合には出させてもらえない。出ても5分。出れるだけ良い方だった。まあ仕方がない。練習してないんだもん。

運動神経は良かったらしく練習しなくてもそれなりにうまかったらいい(自己申告)だけど、なんせ練習に出てないヤツは試合に出られなかった。本人はそこが不満だったらしい。俺のほうが上手いのにーってよく言っていた。しょうがない、中学校の部活だしな。実力より努力。上手さより練習時間。

再び部活を始めると、しばらくするとやはり膝に来る。成長期にこれを繰り返すのは良くないだろうなと思ったので、痛いと言った日は積極的に休むように言った。休み休み部活してたら、次はカカトが痛いと言い始めたので、靴の中敷きを買いに走ったりなど色々工夫をしていた。この時期、LINEいじめ問題とか勃発しはじめ、みんなネットで延々とスタンプを押していた時期だったが、うちはそれには長時間の参加はさせず、強制的に寝かせていた。夜は寝ろと繰り返し言い、寝ているかどうかチェックしていた。当時LINEはタブレットで見ていたので、にーちゃんと一緒に未読999を眺めてたっけ。

人間関係や顧問の先生の疑問の残るような指導もあったりで、結局部活はやめてしまった。副顧問からは引き止められたけど、私も苦渋の決断だった。やめてもいいよって言った。
部活やめた後、気がついたら20cm以上伸びてたらしい。そういや暇やからずっと寝てたな。怪我の巧妙かもともとの素養かはわかんない。気がついた時には友達連中を見下ろすことになってたみたい。寝る子は育つ。
あとからゆっくり考えてたんだけれども、小学校から上がったばかりの子供をなにゆえに13時間も学校に奉公させないといかんのかがほんとよくわからん。朝練なんか無くていいのに。