ふと思いだしたので書くことにした。
小学校の時、近所の同級生3人で登下校していたのだけど、その中の一人は、おうちにでかい祭壇のある子、一人はスナックのおうちの子だった。私はといえば無線のアンテナ電柱が建っているおうちの子。三者三様。
スナックのおうちの子は、なんだか大きなお金をよく持っていた。一緒にレコード店に行ってお金もないのに商品を眺めていたところ、アニメのシングルレコードがあり、ほしいなーと思って見ていたら
「買ってあげるよ」
とスナックの子が言う。確か700円くらい。おこちゃまだったのでいわれるがままに買ってもらったが、もう一人の祭壇の子が怒り始める。
「なんで一人だけ?私のは?私にも買ってよ」
言われたスナックの子は顔をしかめながら、言われるがままに指定された2000円を超えるLPレコードを買わされていた。 友達に買ってもらったのは後にも先にもそれっきりだけれども、相当昔のことなので、親に言ったのかどうかも覚えてない。
なんでこんなこと思い出したのかというと、この記事を読んだから。課金云々の話がある。
いつも思うんだけど、「インターネットは」とか「ゲームは」とか主語につくとなぜかすごく悪い印象を寄ってたかってつけたがり、自分はそんな世界に1㎜も近寄りたくはないかのような圧を様々なメディアや会話から受けるけれども、子供というのはネットだろうがゲームだろうが関係なくそういうことをするのであって、まるで別の世界のように考えるのは本当によくない。
ひとさまのご家庭の趣味嗜好とか、職業とか書くとそれだけでバイアスがかかるようになるんだけれども、きっとこの話を読むと「ああスナック(お水)のおうちか」と思う人もいるだろうけど、この話は相当昔の話なのであって、今は大きなお金を持っている子はけっこうざらに居る。
だいたい毎年小学校から「友達におごったりおごられたりしない」という生活の諸注意が出たりする。近所の駄菓子屋で大きなお金で買い物すると学校に連絡されたりもする。子供だけで大きなお金を使うのは非行の一部みたいな空気もあったかもしれない。
そろそろ自分の子がゲームの中でなにやってるかくらい、見てやれって思うよ。 どーせゲームやってる間、じっとしておとなしいからってほったらかしにしてんだろ。(これまた偏見だかバイアスだかいわれるだろーが、別に好きに言ってくれればいいぞ。
※追記 リンク記事は良い記事。記事に対する批判とかじゃなくて、単に思い出したから書いただけ。事例としては様々あるってことを言いたかった。